XIV 節制 Temperance は、
タロットの大アルカナに属するカードの1枚である。
ウェイト版
マルセイユ版
カードの意味
正位置
調和 自制 節度 献身
逆位置
浪費 消耗 生活の乱れ
ウェイト版では、調整 中庸 倹約 管理 を意味するとされています。
カード番号は 14
羽の生えた人物が超絶的な業をもって杯から杯へ水を移し替えています。
この人物は大天使ミカエルであるとされ、規律と節度、慈愛と献身を表しています。
タロットカードの22枚の大アルカナが錬金術における不老不死の霊薬、
エリクシールの製造過程を寓画に起こしたものとする説がありますが、
この 節制 に描かれる水を移し変える作業は錬金術の基本、調合そのものといえます。
マルセイユ版に描かれ
節制 には、
青い髪の額部分に赤い花をつけた羽の生えた人物が、
青い壺から赤い壺へ白い液体を注いでいる姿が描かれています。
この壺をもって、しばしば水瓶座と関連付けての解釈も行われています。
対極にある2つの壺の中身は、男性性と女性性、陰と陽、火と水、
霊と肉、意識と無意識といった相反する要素を象徴していて、
それらが混ざり合う液体は白色であり、純粋な本質を象徴しています。
このことから、 相反する要素の結合に至る様子 を表しています。
有翼の人物は、相反するもの同士を結びつける
仲介者 として描かれています。
衣服や頭部の配色は、赤と青のどちらにも偏ることなく公平な立場にいることを示し、
羽をもった姿は人智を超えた存在、即ち天使として解釈されていて、
世俗的な些細なことがらを超越した存在であることを暗示しています。
額の花は五弁の花びらの円形であり、マンダラ即ち第五元質を象徴している。
この解釈が、今日最も有力な説といわれています。
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