VI 恋人 The Lovers は、
タロットの大アルカナに属するカードの1枚である。
ウェイト版
マルセイユ版
カードの意味
正位置
合一 恋愛・性愛 趣味への没頭 浮気 調和 選択 楽観 絆 試練の克服
逆位置
誘惑 不道徳 失恋 空回り 無視 集中力欠如 空虚 結婚生活の破綻
ウェイト版では、魅力 愛 美 を意味するとされています。
カード番号は 6
初期のタロット(15世紀初頭)では、
複数のカップル(男女)が人生を謳歌している様が描かれています。
恋愛そのものを描写しているように描かれているのが特徴です。
マルセイユ版の特徴として2人の女性が1人の男性を囲み立ち、
頭上に天使が描かれています。
これはクピド(ギリシャ語)を意味し、
人間的なドロドロ(生臭い)とした男女の関係を描かれている。
我が物顔で男性の肩に手を置いている事から、
左側の女性は権力者としての解釈があり
(頭の被り物で、そのように解釈されています)、
対して右側の女性は年齢も若く、情熱的なアプローチをしている事から
(心臓に近い所に手を翳すしぐさから、そのような解釈があります)
両女性が対照的であり、
頭上の天使が右側の女性に協力的と伺えます。( ハート(心臓) = 天使の解釈から )
変わって中心の男性ですが、明らかに優柔不断と見て取れます。
それは2人の女性にとって、彼が大切な何かである事を表しています。
具体的には彼から見て右側の女性には威厳の目で見ていながら、
左側の女性には体を向けていて、
本能もしくは無意識下に左側の女性を意識している事がわかります。
2人の女性にまるで万力のように挟まれて身動きとれずにいる、
この事から彼が優柔不断と解釈できます。
このように複雑に模したマルセイユ版に対して、
ウェイト版はシンプルかつ均衡の取れた、
1組のカップルを描いているところが面白い。
このカップルは旧約聖書のアダムとイブ(ユダヤ教の聖典 タルムードのイブとリリス、
もしくは女神アプロディテと王子 バリス)がモチーフとされています。
またクピドも天使ラファエルに変更されています
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